HG ジム・スループ レビュー
ジム・スループ（RGM-79U）は、MSV-R設定に登場する地球連邦軍の水陸両用モビルスーツです。
「連邦初の水陸両用MS」として、水上や水中での運用を想定した設計がなされており、アクア・パックや補助バラストタンク、索敵用センサーポッド（ソナー・ガン）など、独自装備をそなえています。
今回は「HG ジム・スループ」をスミ入れ＋マーキングシールを全て貼った状態でレビューしていきます。
機体概要
ジム・スループは、雑誌企画『MSV-R』で設定された 地球連邦軍初の水陸両用モビルスーツ です。一年戦争中、ジオン軍の水陸両用MSに対抗するために複数の計画が進められた「水中型ジム」系統の中でも、最も早く形になった機体として位置づけられています。
ベースは標準的なジムで、耐圧構造の強化に加え、背部には バラストタンクと水流ジェットエンジンを備えた水中用バックパック、脚部には補助バラストタンクが追加されています。潜航にはタンクへの注水だけでなく、バックパックに収納された 水中翼と推進器 を併用する「ダイナミカルダイブ方式」を採用。ただし、これはタンク容量だけでは十分な重量を確保できない事情によるもので、試作機らしい未完成さも見え隠れします。
また、水上からの情報収集を可能にするため、バックパックには 有線式センサーポッド を搭載。ソナーを内蔵する余裕がなかったため、索敵には携行式の ソナー・ガン が使われています。
武装については資料上「不明」とされる部分が多いものの、ゲーム作品では90mmサブマシンガンやハープーン・ガンなどが採用例として登場。HGガンプラ版ではジムのビーム・スプレーガンが付属しています。
プレミアムバンダイ限定販売品です。
キットとしては、基本的にオリジン版のジムをベースに、一部をスループ用の新規造形パーツを使用しています。そのため、余剰パーツがかなり出ます。もったいない・・・
成形色とカラーリング
成形色は少しグレーのホワイトをベースに、深緑（グリーン）をアクセントとして使用。ソナー・ガンやカメラにはクリアブルーのパーツが使われており、水中MSらしい印象があります。
アクア・パックのスクリューパーツには黄色い成形色が使われており、色分けの完成度も高いです。
各部ディテール
頭部
胴体
肩から背面に掛けてのパーツが新規造形
腕のポリキャップは前方に引き出せます
前傾します
腰部
フロントスカート、サイドスカートは可動します。脚部の軸も前に引き出せます。
アクションベース７用の接続軸があります
腕部
2重関節になっています
脚部
バラストタンクは簡単に取り外し可能です
脚部も2重関節です。スリッパの可動は特にありません。
付属品
アクア・パック
本キットの目玉。かなりのボリュームがあります。
水中翼は可動、展開します
かなり安定感があり、後ろに倒れそうにはなりません。
補助バラストタンク
ソナー・ガン
索敵用のソナー・ガン
ビーム・スプレーガン
センサーポッド
同じものが２個付属します。リード線で展開状態を再現可能。アンテナも可動します。
ハンドパーツ
シール
最近は、水転写式デカールは止めたのでしょうか
ホイルシール。センサーと水中翼用です。
マーキングシール。かなり多いので、すべて貼るのは結構大変でした。
ポーズ
索敵開始
gemini
可動範囲
オリジン系なので、可動はHGとしてはかなり良好です。アクア・パックの可動やセンサーポッド展開ギミックを活かしたポーズが可能です。アクションや、ソナー・ガン構えも自然に決まる構造になっています。
組み立て難易度
特に難しいところはありません。比較的簡単に組み立てることができます。アクア・パックの説明書が少し分かり辛かったです。
完成度向上ポイント
トップコート
緑のパーツは、プラスチック感があるのでつや消しか半光沢のトップコートを吹いた方が質感が上がります。
合わせ目
ほとんど目だたない箇所が多いです。頭部はモールドにしてもよいかも。
アンクルガード
部分塗装
水中翼の先端。ホワイト。シールが付属していますが、塗装推奨です。
総評
HG 1/144 ジム・スループは、MSV-R設定の魅力を高い造形とギミックで再現した注目キット。
水陸両用機らしいギミック、情報収集機としてのセンサーポッド、そして脱着式バラストタンクなど、量産機ファンやメカ好きにもたまらない設計です。
新規造形パーツが多いため、組んで飾るのも改造ベースにするのも非常に楽しめる一体です。
ジムのバリエーションとして是非、コレクションに加えておきたいキットです。
プレバンでの購入方法は、こちらの記事にまとめています。
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