HGUC 1/144 ケンプファー レビュー

レビュー

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するジオン公国軍の強襲用モビルスーツ、ケンプファー。数多くの武装を搭載しながらもスリムでスピード感あるシルエットを備えた機体を、1/144スケールながら迫力たっぷりに楽しめます。

強襲用ということで、実弾兵器と大推力のスラスター及び姿勢制御用バーニアスラスターを全身に装備しているところが特徴です。

メカニックデザインを手掛けたのは出渕裕氏ということで、どことなくレイバー感がありますね。

今回は「HGUC MS-18E ケンプファー」を

  • スミ入れ
  • 部分塗装
  • デカール追加
  • つや消しトップコート

した状態でレビューしていきます。

成形色とカラーリング

成形色はブルーを基調に、サブスラスターのオレンジがアクセントになっています。設定通りの色分けがある程度成されており、素組みでも十分に映える仕上がりになります。ただし、アンテナやスパイクアーマーの白いシールで補う部分やスラスター内部は、色分けにこだわる方は塗装推奨です。

各部ディテール

頭部

ジオン系には珍しく頭部バルカンを装備。
モノアイはクリアパーツではなくシールで再現されています。可動はできません。
(画像はハイキューパーツ+Hアイズを使用。凸面なので、少し削ってから取り付けています)

アンテナは白いシールで補填されますが、剝がれやすいので塗装推奨です。(画像は部分塗装しています)


腕部

前腕部の曲線的なフォルムが、ショットガンやバズーカを持たせても安定する構造になっています。軽量化のため装甲に肉抜き穴があります。

左肩にはスパイクアーマーが付き、迫力があります。スパイクも白いシールで補填されていますが、剝がれやすいので塗装推奨です。(画像は部分塗装しています)

両肩のパーツは真ん中に結構目立つ合わせ目がでますので処理推奨ですが、結構凹凸があります。


脚部

脚部は足元にかけて広がっていくボリューム感がある形状。ケンプファー特有のスマートさと重装感が両立しています。フロントスカートなどは軽量化のために一切ありません。

裏側にはスラスターの近くに合わせ目ができます。スラスター内部はオレンジで塗装が必要です。

下から


バックパック

大型スラスターを装備し、機動力の高さを強調。後部のディテールも細かく再現されています。

付属品

ケンプファーの魅力である多彩な武装がしっかり付属します。

  • 専用ショットガン×2
  • チェーンマイン
  • ジャイアント・バズ×2
  • シュツルム・ファウスト×2
  • ビームサーベル×2

充実のラインナップで、フル装備状態は圧巻です。

武装はすべて最中もなか構造なので、合わせ目処理をする場合は結構大変。

ジャイアント・バズ。構えやすいです。

チェーンマイン。リード線を使用していますが、保持力はそこまでありません。

ビームサーベル。大腿部に収納しているそうです。

可動範囲

腕部の可動は十分です。

脚部はスラスターに干渉して意外なほど曲がりませんが、普通のポージングには困らないです。膝立ちは出来ませんでした。

両手持ちやダイナミックなポージングも可能。大型武装を構えても安定感があり、アクションベースに対応させれば劇中さながらのシーンが再現できます。

組み立て難易度

パーツ数はそこまで多くなく、初心者でも十分組み立てられます。ただし武装が多いため、全てを仕上げようとすると時間はかかるでしょう。特にチェーンマイン・・・。合わせ目処理や部分塗装にチャレンジすれば、中級者以上も楽しめる内容です。

完成度アップのポイント

  • アンテナ、スパイクの白いシールの代わりに部分塗装
  • スラスターなどの部分塗装
  • 合わせ目消し
  • モノアイ交換

総評

HGケンプファーは、重火力機の魅力とスタイリッシュなシルエットを両立した非常に完成度の高いキットです。特に独特のデザインがお気に入りです。

付属武装が豊富で遊びの幅が広く、素組みでも迫力ある仕上がりになります。気になる部分は合わせ目やシール再現の色分けですが、そこを補えば見映えは格段にアップ。『ポケ戦』ファンはもちろん、ジオン系MS好きならぜひ一度組んでみてほしい一品です。

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