連邦軍の量産型モビルスーツ「ジム(RGM-79)」をHGUCで再現したモデルです。
今回は、「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」を
- スミ入れ
- 合わせ目消し
- 部分塗装、スジ掘り
- デカール追加
- つや消しトップコート
をした状態でレビューしていきます。



淡い緑がかったホワイトを基調に、胸部や腰部にはシャインレッドの差し色が映えます。
成形色はややグリーンが強めです。
各部ディテール
頭部


ジムらしさが表現された丸みのある形状です。バルカン部はイエロー、後部センサーはグリーンで塗装が必要です。
画像のクリアパーツは裏からシルバーで塗装してあります。(非推奨)
胴体・腰部

コクピットハッチの黒い部分はホイルシールで補完されています。
首はグレーで塗装推奨です。

肩のラインはスジボリを追加しています。平面なので練習に向いています。

ランドセル。シールド接続用の穴があります。
一部、グレーで塗装が必要です。
腕部



前腕部の合わせ目は目立つので、処理をおすすめ。
脚部


太もも、脛、アンクルガードに目立つ合わせ目ができるので、処理をおすすめ。
足の付け根、スリッパ部はグレーで塗装が必要になります。

付属品


ビーム・スプレーガン

シールド(ランドセル装着可能)

ビーム・サーベル(刃とグリップ一体成形)が別パーツで付属します。
サーベルはピンクで塗装が必要です。
ランドセルに取り付け用には、穴が開いていません。
可動範囲

肘は90度まで。

膝もあまり可動できません。
組み立て難易度
パーツ数が少なく、HGUCとしても簡素な構成でスムーズに組み上がります。
ほとんどのパーツに合わせ目ができます。
総評

HGUC 1/144 ジムは、まさにガンプラ初心者からベテランまで幅広く楽しめる量産機キットです。2001年発売のキットということもあり、可動範囲や細部のディテールは最新のHGシリーズに比べると控えめですが、そのシンプルさが逆にジムらしい「量産機の雰囲気」をしっかりと表現しています。
成形色の色分けも当時としては良好で、最低限のシールで十分に再現可能。塗装派にとっては追加表現の余地が多く、工作やカスタマイズのベースとしても優秀です。可動は肩や肘・膝の制限こそあるものの、静かな立ち姿やシンプルなポージングには対応でき、複数体を揃えて並べるとジム部隊を再現できます。
さらに、パーツ数が少なく組み立てやすい設計はガンプラ入門用にも最適。価格も手頃で、塗装やスミ入れ、ウェザリングの練習台としてもおすすめです。最新HGの緻密さや大胆な可動に慣れている方にとっても、このシンプルで無骨な「ジムらしさ」を改めて楽しむことができるでしょう。
HGUC ジムは「ガンプラの原点」を感じさせる定番アイテム。派手さはないものの、長く愛されるだけの理由があるキットであり、コレクションの一体としても、製作練習用のベースとしても価値の高いモデルといえます。