HGUC ジムⅢ レビュー
『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する連邦軍の量産型モビルスーツ「ジムⅢ」。
HGUCシリーズとして2011年に発売された本キットは、ジム系統の中でも発展型に位置づけられる機体を再現。
「ジムⅡ」の発展形らしく、肩部や脚部などに強化パーツを追加し、より高い戦闘力を備えた姿が特徴です。
組み立ては比較的シンプルで、可動範囲も広く、初心者にも扱いやすいバランス型ガンプラです。
今回は「HGUC ジムⅢ」をスミ入れした状態でレビューしていきます。
成形色とカラーリング
成形色はホワイトを基調に、胸部のグリーンと赤いパーツがアクセント。
ホワイトは少しグリーンが混ざっている印象。レッドは若干白っぽく、あずき色に近いです。
成形色の再現度は高く、素組みでも十分に劇中イメージに近い仕上がりになります。
一部レッドやグレーなどの部分にはシールが付属していますが、気になる箇所は少なく、色分けの完成度は高めです。
ミサイル・ポッド、ミサイル・ランチャーなし
ミサイル・ポッド、ミサイル・ランチャーは簡単に取り外し可能。
取り外すとジムっぽさが出ます。
各部ディテール
頭部
ジム系らしいバイザー付きのヘルメット形状を再現。
カメラ部分はクリアパーツ仕様で、内部のディテールも造形されています。
アンテナはジムとしては珍しく両側に2本あります。
胴体
胴体の形状はジムⅡとほぼ同じ。バックパックはガンダムマークⅡの量産型です。
バックパックの接続は独特
アクションベース用のジョイント穴があります。
腕部
前腕部はシンプルながらバランスの取れた造形。
ショルダーアーマーにはミサイル・ポッド、サイドアーマーにはミサイル・ランチャーを装備し、ジムⅡからの強化点を感じます。
脚部
ジムⅢの印象を決定づける大型脚部。サブスラスターやモールドなどかなり立体感が増して、ボリュームがあります。
付属品
ビーム・ライフル
シールド
ミサイル・ポッド
大型ミサイル・ランチャー
ビーム・サーベル×2
エフェクトは短め。裏側には肉抜き穴があります。
手首パーツ各種。かなり豊富です。
ホイルシール。
右下のセンサー用のシールは、説明書には記載されていませんが、おそらくミサイル・ランチャー用でしょう。
マーキングシール
可動範囲
肩の引き出し構造や膝の二重関節により、HGとしてはそれなりの可動域を確保。
ポージングの自由度が高く、ビーム・ライフルやサーベルアクションも映えます。
ミサイルポッドやミサイルランチャーを装備すると、パーツが干渉して可動範囲は少し狭くなります。
かかとが上がるようになっています。
アクションポーズ
組み立て難易度
パーツ数は標準的で、構造もわかりやすいため初心者でも安心して組めます。
素組みなら、２~３時間程度でしょうか。
合わせ目は一部出ますが、モールド処理で目立たない部分もあり、素組みでも完成度は高いです。
完成度アップのポイント
合わせ目
各所に合わせ目が出来ます。
頭部は上部から側面にかけて
胴体の上部、側面。
肩の上部から側面。ここも少しやっかいです。
バックパックも側面、上部に。
前腕部
脚部前面とアンクルガード。凹凸があるので、最大の難所です。
背面は少し。
ビームライフル。最中
部分塗装
サブスラスターを中心に、シールで再現されている部分が対象です。
上部のセンサー周り。ホワイト
首。グレー（シール有）
サブスラスター。レッド、ブラック
スラスター内部。レッド
膝のセンサー？。レッド（シール有）
サブスラスター周りと中央。グリーン（シール有）
脛の先端。グレー（シール有）
サブスラスター。レッド（シール有）、ブラック
サブスラスター。レッド、ブラック
関節の丸いパーツの内側。ブラック
ハンドパーツの手の甲。ホワイト
サブスラスター。レッド、ブラック
モールド内の一部。グレー
ミサイルの周り。ブラック
ミサイル。グレー
ビームライフル、センサー。シルバー＋クリアオレンジ
シールド裏側。グレー
部分塗装に必要なカラー
- レッド：モンザレッド 90％ ＋ ワインレッド 10％ ＋ ホワイト 極少量
- グレー：グレー 70％ ＋ ネービーブルー 30％
- ブラック
- グリーン：ブルー 40％ ＋ イエローグリーン 30％ ＋ スカイブルー 30％
- ホワイト：ホワイト 100％ ＋ イエローグリーン 少量 ＋ グレー 極少量
- シルバー
- クリアオレンジ
総評
HGUC ジムⅢは、「ジム系の最終進化」を感じさせる完成度の高い量産機キットです。
成形色の再現度、安定した可動、重装備ながら扱いやすい構造が魅力。
ジム系ファンはもちろん、連邦軍MSコレクションを並べたい方にもおすすめの1体です。
地味ながら確かな完成度を誇る、まさに「堅実な良キット」と言えるでしょう。
重装備のジムが欲しい方に、おすすめです。
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