RE/100 デナン・ゲー レビュー(スミ入れ)|クロスボーン・バンガード主力量産機を最新フォーマットで完全再現

レビュー

RE/100 デナン・ゲー レビュー

クロスボーン・バンガードの戦術を体現するMS RE / 100 にて遂に出撃

「デナン・ゲー」は、アニメ 機動戦士ガンダムF91 に登場するクロスボーン・バンガードの主力量産型モビルスーツです。汎用性を重視した設計と、量産機らしいスマートなシルエットが特徴で、宇宙世紀0123年におけるクロスボーン・バンガードの戦術核として多数投入されました。

プレミアムバンダイ限定販売です。

今回は、「XM-02 デナン・ゲー」をスミ入れした状態でレビューしていきます。

キット概要

RE/100(Real Engineering 1/100)フォーマットで立体化された本キットは、最新キットだけあって、パーツ構成・可動設計共にかなりの高水準を実現しています

設定版と劇中版の2種コックピットハッチが付属し、用途に応じた再現が可能です。足裏には式典用パレードカバーを取り付け可能という細かいギミックも搭載されています。

成形色とカラーリング

成形色はグレーを基調とし、装甲の一部にグリーン、関節に暗めのネイビーブルー、アクセントにレッドが配されています。

ネイビーブルーのパーツは軟質のKPS樹脂。その他のパーツは通常のPS樹脂で、やや硬めです。

量産機らしい落ち着いた配色で、素組みでも質の高い仕上がりが期待できます。光沢の抑えられた成形色が量産機の“実戦感”を演出しています。

各部ディテール

頭部

ガスマスクのような特徴的なフェイスパーツが完璧に再現されています。バルカンも別パーツになっています。

クリアパーツの後ろ側にホイルシールが貼ってあるので、かなり光ります。劇中の登場シーンでセンサーが光る演出が思い出されますね。

アンテナの裏側には肉抜き穴がありますが、そこまで目立ちません。


胴体

胸部は実際の戦闘服のような造形。

腰部のフロントスカートなどは、直線的なデザイン。パーツが少ないのにも関わらず、ディテールが細かいです。リアスカートも大きく可動します。

劇中/設定仕様を再現できるコックピットハッチ選択式も特徴です。


腕部

肩アーマー・背面装甲ともに厚みがあり、前腕部パーツも情報量あり。ビーム・ガンやシールドの保持を考慮した設計で、構えポーズにも安定感があります。

腕部は曲線的なデザイン。合わせ目はモールドになっていて目立ちません。

右肩のショルダーアーマーは、合わせ目が無く綺麗な球面です。これだけを眺めていてられます。


左肩には3連グレネード。取り外し可能です。


脚部

スマートなシルエットながら、膝・スネの装甲ディテールがしっかり。設置安定性が高く“実戦仕様”の量産機らしさが表れています。こちらもかなり曲線的なデザインになっています。

合わせ目が出ないことが嬉しいポイントです。

側面に付いている大型スラスターは、ボールジョイントで可動します。

膝裏のパーツは少し改修しても良いかも。

付属品

ホイルシール


マーキングシール


ビーム・ライフル。銃持ち手は右手のみ。

ハンドパーツは他に、固定タイプの握り手が付属します。平手などはありません。


ビーム・シールド


ビーム・サーベル×2。1本は予備扱いです。

エフェクトパーツが差し込み辛いので、少し削った方が良いかもしれません。


パレード用カバー(足裏)。肉抜き穴があります。

装着


コックピットハッチ2種(左:劇中版/右:設定版)。

取り外すときは、下側のへこみに引っかけて、上にあげると取り外せます。傷が付く可能性があるので、あまり頻繁には取り替えない方が良いです。


アクションベース接続パーツ

本体にジョイント穴が無く、専用パーツで接続します。アクションベース8対応です。

Amazon.co.jp: BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ) アクションベース8 [クリアカラー] プラモデル用ディスプレイスタンド : ホビー
Amazon.co.jp: BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ) アクションベース8 プラモデル用ディスプレイスタンド : ホビー

アクションベース5でも一応可能ですが、パーツが緩いです。

可動範囲

肩・肘・腰・膝の可動域が広く、量産機ながらアクションポーズも十分に決まります。

前方への引き出し


上への引き出し



前腕部が横方向にも回転するので、ビームシールドも柔軟に構えられます。


股関節が引き出せます

組み立て難易度

内部フレームも無いので、パーツ数はそれほど多くありません。HGと同じくらいです。

関節などにはKPS樹脂を使用しており、ポリキャップレスです。

複雑なギミックも無いので、組み立てやすいです。

比較

F91時代のMSはかなり小さめなので、スケールは1/100ですが、サイズは大きめのHGと同じくらいになります。

EG ガンダムとの比較

HG ガルスJとの比較

完成度アップのポイント

キットの完成度がかなり高いので、あまり改修ポイントはありません。

合わせ目

ほとんど目立たないようになっています。気になるのは頭部とビームライフルくらいでしょうか。

左ショルダーアーマー。バックパック上部はモールドでしょうか。

ビームシールド発生器の上下


部分塗装

設定画に合わせて、スラスターやサブスラスターをレッド、ブラックで塗装してみても良いかもしれません。


シール

マーキングシールは、デザインナイフで余白をカットすると仕上りが向上します。

左:通常 右:余白をカット

アクションポーズ

(ジェガンが買えない!!!)

おまけ

gemini

黒の部隊はすでにあるので、真っ黒バージョン

もう少し明るめのグレー

総評

デナン・ゲーは、メジャー機ではないながら設定・造形ともに魅力ある一体です。

RE/100というフォーマットで、プロポーションと可動範囲を高い水準で両立しており、素組みでの満足度も非常に高いです。作成後にはデナン・ゲーの魅力に気付くと思います。

塗装や整備ベースとしても優秀で、クロスボーン・バンガード系や量産機コレクションを拡充したいモデラーにはぜひ手に取ってほしいキットです。

作成した後に、久しぶりにF91を観直してみようと思いました。

機動戦士ガンダムF91 完全版
宇宙世紀0123、クロスボーン・バンガードの部隊がフロンティアサイドを襲撃。フロンティアIVで暮らしていたシーブック・アノーは、避難した先の連邦軍戦艦スペース・アークで、ガンダムF91のパイロットになることを強いられる。戦争を知らない世代を...

コメント

タイトルとURLをコピーしました